SLV Backup、完全 E2E 暗号化に対応 — スピード構成を守りながら、データの安全性をワンコマンドで確保。Web3・AI エージェント時代の安全な運用基盤をさらに強化

SLV Backup、完全 E2E 暗号化に対応 — スピード構成を守りながら、データの安全性をワンコマンドで確保。Web3・AI エージェント時代の安全な運用基盤をさらに強化

2026.03.24
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO は、オープンソースの Solana 開発ツール SLV のバックアップ機能において、完全な E2E(エンドツーエンド)暗号化に対応したことをお知らせいたします。
SLV Backup は、業界標準の AES-256 暗号化を採用し、バックアップデータがサーバーに到達する前にすべてクライアント側で暗号化されます。ストレージサーバーが平文データにアクセスできない設計です。バックアップの作成から復元、自動スケジュール設定まで、すべてが SLV CLI のワンコマンドで完結します。
先日リリースした ERPC Global Storage と組み合わせることで、Linux 環境の暗号化バックアップの作成・クラウドへの保存・復元までを、追加のインフラ構築なしに即座に利用開始できます。
SLV Backup ドキュメント: https://slv.dev/ja/doc/backup/quickstart/

SLV Backup — E2E 暗号化の概要

ストレージサーバーが平文データにアクセスできない設計

SLV Backup では、すべてのバックアップデータがアップロード前にユーザーの手元で暗号化されます。ERPC Global Storage のサーバーが保持するのは暗号化済みのデータのみであり、サーバー側からデータの中身を読み取ることはできません。
暗号化の鍵はユーザーのローカル環境にのみ存在します。この鍵がなければバックアップを復元することはできないため、データの管理権限がユーザー側に帰属する E2E 暗号化を実現しています。

変更分だけを高速にバックアップ — インクリメンタル方式

初回はシステム全体がバックアップされますが、2 回目以降は前回からの変更分のみがアップロードされます。バックアップエンジンがブロック単位でデータの重複を検出・排除するため、バックアップの実行時間とストレージコストの両方が大幅に抑えられます。

ワンコマンドで完結 — バックアップ・復元・自動化

バックアップの作成、復元、自動スケジュール設定 — すべての操作が SLV CLI のワンコマンドで完結します。
日次・週次・月次の自動バックアップに対応しており、保持期間(デフォルト 7 日)を超えた古いバックアップは自動的にクリーンアップされます。一度設定すれば、追加の運用負荷なくバックアップが継続的に維持される構成です。
万が一の際は、最新のバックアップからワンコマンドで環境を復元できます。特定の時点のバックアップを指定しての復元にも対応しています。

スピード構成を守りながら、データの安全を確保する

パフォーマンスとデータ耐久性 — その構造的なトレードオフ

サーバーのデータ耐久性を高める手段は数多く存在します。ディスクの冗長化、ミラーリング、レプリケーション — いずれもデータ喪失リスクを低減する有効なアプローチであり、絶対に失いたくないデータを保持する用途では正しい選択です。
しかし、コンピュータリソースは無限ではありません。データの冗長性を高めるためにリソースを割けば、その分だけアプリケーション処理に使えるリソースが減少し、レイテンシの増加につながります。
特に高頻度取引や DeFi など、ERPC プラットフォームが対象とする 1ms を争うワークロードにおいては、冗長化のオーバーヘッドがそのまま処理速度に影響を及ぼします。そのため、ERPC ではすべての構成においてパフォーマンスの最大化を優先した設定を採用しています。

パフォーマンスを犠牲にしない安全策 — サーバーの外に暗号化バックアップを持つ

ハイパフォーマンス構成を維持しながらデータの安全性を確保する方法。それは、サーバー内部のリソースを冗長化に割くのではなく、サーバーの外部に暗号化されたバックアップを常に保持し続けることです。
サーバー側のリソースは 100% パフォーマンスに集中させ、データの安全性は ERPC Global Storage 上の暗号化バックアップが担保する。E2E 暗号化により、万が一ストレージ側にインシデントが発生しても、暗号化鍵を持たない第三者がデータの中身にアクセスすることはできません。
パフォーマンスとデータ安全の両立 — SLV Backup と ERPC Global Storage の組み合わせが、この課題に対する私たちの回答です。

いつでも復元できる環境が、新たなチャレンジを可能にする

バックアップの本質的な価値は、復元できることにあります。
いつクラッシュや想定外の障害が起きても、すぐに現場復帰できる。設定変更の試行、アップデートの適用、新しい構成の検証 — 失敗してもワンコマンドで元の状態に戻せるという安心感が、より積極的な設定変更や性能改善の試行を支えます。
これはインフラ運用に限った話ではありません。アプリケーション開発チームにとっても、環境をいつでも復元できる状態を保つことは、開発速度と運用の安全性を両立させるための最低条件です。特に金融に密接な Web3 領域では、セキュリティインシデントやハッキングが日常的に発生しており、バックアップなしの運用は許容されるリスクではありません。
安全に復元できる環境を、標準的な選択肢として提供する。これが SLV Backup と ERPC Global Storage の設計目的です。

料金体系

ERPC Global Storage Price
ERPC Global Storage の料金は、5GB 容量・1,000 クエリにつき €1/月 から。小さく始めて、必要に応じてユニットを追加するだけでスケールできます。容量はいつでもアップグレード・ダウングレードが可能で、Stripe による日割り計算が自動適用されます。
インクリメンタル方式と重複排除により、日次の自動バックアップを運用しても、実際のストレージ消費量は主として変更分に応じた増加に抑えられます。
ERPC Global Storage 料金ページ: https://erpc.global/ja/price/

AI エージェント時代に、安全な環境基盤がデフォルトになる

OpenClaw、Claude Code、Codex をはじめとする AI エージェント/コーディングエージェントの活用が広がり、開発の進め方そのものが大きく変わりつつあります。AI エージェントがコードを書き、テストし、デプロイする — 開発の速度はかつてないほど加速しています。
開発速度が上がるほど、環境そのものの価値は高まります。AI エージェントと共に構築された環境は、コードだけでなく依存パッケージ・設定・ランタイム・ローカルデータが密結合した状態で稼働しています。この環境を失うことは、コードを失うこと以上のダメージです。
今後も AI エージェントの成長により、アプリケーション開発はより便利に、より高度に発展していきます。それに耐えうる基盤を支えるオープンソース開発を私たち自身も行い、環境を整備し続けてまいります。アプリケーションの性能改善と安全な運用を両立できる環境を整備する — これが ERPC および SLV のミッションです。

SLV — AI エージェント時代の Solana 開発基盤

SLV は、運用にかかる知識差を下げながら、安全な運用を実現しやすくするためのオープンソース Solana 開発ツールです。
Solana RPC・バリデータの立ち上げから運用・ノーダウンタイム移行まで、ERPC Global Storage と連携した E2E 暗号化バックアップの自動化、SLV Migrate Linux によるワンコマンドでの環境移行まで、Solana 開発に必要な運用基盤を一貫して提供しています。主要な機能は MCP サーバーに対応しており、AI エージェントからの実行にも対応しています。

5 年連続 WBSO 承認 — 研究開発成果が直接プラットフォームに反映される

ELSOUL LABO は、オランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。超低遅延を前提とした Solana RPC インフラの研究開発、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。
SLV Backup の E2E 暗号化機能も、これらの研究開発の中で蓄積された運用自動化とセキュリティ設計の知見が実装として具現化されたものです。R&D の成果は積み重ねであり、SLV と ERPC は速度・安全性・運用性のすべてにおいて継続的に進化し続けます。

次世代の選択肢 — AS200261 Solana 特化データセンター

ELSOUL LABO は、RIPE NCC より自社 ASN(AS200261)の付与を受け、Solana 特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。最新世代の AMD EPYC 第 5 世代、AMD Threadripper PRO 第 5 世代(9975WX 等)、NVMe 第 5 世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社 ASN による最適なネットワーク経路設計を実現します。今月末から来月にかけてご利用開始を予定しています。
初期ロットは予約完売となっておりますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順にご案内いたします。

お問い合わせ

SLV Backup および ERPC に関するお問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成してください。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
SLV Backup ドキュメント: https://slv.dev/ja/doc/backup/quickstart/
ERPC Global Storage ドキュメント: