ERPC、Solana Shredstream 全エンドポイントのレイテンシを改善。経路最適化と攻撃耐性強化により、より安定した高速ストリームを実現

ERPC、Solana Shredstream 全エンドポイントのレイテンシを改善。経路最適化と攻撃耐性強化により、より安定した高速ストリームを実現

2026.01.03
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、Solana Shredstream においてネットワーク基盤の改善を実施し、レイテンシおよび取得品質の両面での向上を確認したことをお知らせいたします。本改善は、ERPC が提供する Shredstream の全エンドポイントに適用されています。
今回の取り組みでは、利用が重なる局面や外乱が発生する状況においても、取得経路と処理特性が安定して保たれるよう、ネットワーク経路の最適化と攻撃耐性の強化を行っています。その結果、スパイク時のばらつきが抑えられ、平均レイテンシについても安定して低下しています。処理の速さと品質の両立が、Shredstream 全体でより明確に表れる構成となりました。

Shreds が持つ位置づけと、実運用における意味

Solana の Shreds は、ブロックデータがネットワーク上を伝播する最前段のレイヤーです。RPC、WebSocket、Geyser gRPC といった一般的なインターフェースより前に流れるため、検知速度や初動設計に直接影響します。
Shreds の品質を左右するのは、単純な平均レイテンシだけではありません。実運用で差が出るのは、利用が集中する時間帯や、トラフィックが急増するスパイク局面において、どれだけ一貫した取得条件を維持できるかという点です。今回の改善は、この前提を踏まえて設計されています。

スパイク局面における安定性と品質

Shredstream のように常時ストリームを扱う処理系では、利用集中と同時に、攻撃トラフィックや異常なパケット、無効なリクエストが混ざりやすくなります。これらが短時間でも積み重なると、処理や経路にノイズとして残り、スパイク局面での遅延やばらつきとして顕在化します。
ERPC では、こうしたノイズを溜めないことを重視し、取得経路と配信特性が崩れにくい状態を維持するための運用を継続してきました。今回の改善は、その延長線上で行われたものであり、Shredstream 全体における体感品質の底上げにつながっています。

今回の改善内容について

本改善では、Shredstream の配信経路を再設計し、外部要因によって揺れやすい区間の影響を受けにくい構成へ最適化しています。あわせて、攻撃や異常トラフィックを前提とした運用強化を行い、より詳細な nftables 管理と常時監視により、不要な負荷が入口段階で溜まりづらい状態を維持しています。
これにより、利用が重なる局面においてもストリームが不安定化しにくくなり、レイテンシのばらつきと平均値の両方が改善されています。既存のご利用者の皆様において、追加の設定や移行作業は必要ありません。

マルチリージョン構成が前提となる理由

ERPC の Shredstream は、単一リージョン構成に加え、マルチリージョン前提の構成およびバンドルプランを提供しています。Solana では、ブロックリーダーが時間とともに世界各地を巡回するため、特定のリージョンが常に最短・最良の取得点になるわけではありません。
マルチリージョン構成では、複数地点で同時に Shreds を観測・取得することで、その瞬間に最も条件の良いリージョンからデータを受け取れる環境を作ることができます。時間帯、地理条件、ネットワーク経路による有利不利を固定せず、常に取得条件を最短距離に近い状態へ寄せ続けることが可能になります。
Geyser gRPC より前段の Shreds にアクセスできる点は、この最短取得点をより早いレイヤーで確保できるという意味で、低レイテンシ設計における本質的な差となります。

UDP Raw Shreds との使い分けについて

ERPC は、極低遅延を追求する上級プロ用途においては UDP Forwarding(Raw Shreds)を推奨しています。UDP による Shreds 取得は、Solana バリデータ間のワイヤ形式に近く、オーバーヘッドを抑えた構成が可能です。
一方で、共有 Shredstream は、実装負荷と速度のバランスに優れ、多くのケースで十分高速かつ安定した運用が成立します。まず Shredstream で検証を行い、初動の限界を詰めるフェーズで UDP Raw Shreds を導入するなど、段階的な構成選択も現実的です。Shreds はファイナライズ前の情報であるため、欠損や順不同を前提とした扱いが必要である点は、いずれの構成でも共通です。

料金表とバンドルプランについて

Shredstream の各プランおよび、マルチリージョン前提のバンドルプランは以下の料金表をご参照ください。バンドルプランは、複数リージョンで同時に取得する構成を、現実的なコストで成立させるための選択肢です。
Direct Shreds 料金表
Shreds Bundle 料金表

ご利用・相談について

Shredstream の導入、マルチリージョン構成、UDP Raw Shreds への移行設計、在庫状況の確認については、Validators DAO 公式 Discord にてご相談ください。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja