Solana Foundationが新しいNFT圧縮技術を発表。最大99.9%のコストカットが可能に。

Solana Foundation は ブロックチェーン のスケーラビリティとパフォーマンスの問題を解決するために、状態圧縮技術(State Compression)を開発しました。この技術により、データが圧縮され取引のスピードが大幅に向上するとともに、ストレージと帯域幅の使用量が削減されます。また、この状態圧縮技術は NFT にも活用され(Compressed NFT)、NFT の取引に関するガス費用も削減し、オンチェーンストレージの使用量も最小限に抑えることができます。

(参考記事)State compression brings down cost of minting 1 million NFTs on Solana to ~$110: https://solana.com/news/state-compression-compressed-nfts-solana

状態圧縮技術(State Compression)

Solana は、高速なブロックチェーンプラットフォームで、最近、さらにブロックチェーンのスケーラビリティとパフォーマンスの問題を解決するための 状態圧縮技術(State Compression)を開発しました。

この技術はすべてのオンチェーンデータに適用可能ですが、特に目覚ましい結果を残しているのは NFT 圧縮(Compressed NFT)の分野です。

NFT とは、アートワークからコレクションまで、何でも表現できるユニークなデジタル資産で、近年、人気が急上昇しています。しかし、ブロックチェーン上の NFT の数が増えるにつれ、それらを効率的に保存・処理するための課題も増えています。 特に大規模 NFT コレクション発行・配布時のコストは非常に高く、プロジェクト規模のボトルネックとなっていました。

※このチャートは、2023 年 4 月 5 日に取得されたスナップショットに基づいており、SOL の価格が 21.14 ドル、MATIC が 1.14 ドル、ETH が 1,909.45 ドルに基づいています。参考記事より抜粋しています。

チャートを見ると大規模発行時のコスト効率性はより高く、最大で 99.9%のコストを削減することができます。これにより、NFT プロジェクトはいままで難しかった大規模なイベントを開催することが可能になり、より面白い施策が開催されることを期待されています。

またこの状態圧縮技術(State Compression)はどんなデータにも適用できるため、Solana ブロックチェーン全体のスケーラビリティとパフォーマンスを向上させます。Web3 のマスアダプションに向けて順調に準備が進んでいます。

BCG(ブロックチェーンゲーム)での活用

状態圧縮技術(State Compression)は、BCG の取引コストを削減できます。NFT の取引には、ブロックチェーンネットワークの手数料が必要であり、取引の数が多くなるほど、手数料も高くなります。これが、小額のアイテムを大量に取引する可能性のある BCG にとっては、課題となることが多くあります。

この技術を使用することで、取引にかかる手数料が削減されるため、小額のアイテムを取引する BCG にとっては、よりコスト効率的な方法になる可能性があります。これにより、BCG において、より多くの人々が参加することができるようになると考えられます。

Solana チェーン上の Epics Beta は BCG となり、様々な NFT が登場する予定です。Epics においてもこの状態圧縮技術(State Compression 及び Compressed NFT)が活用され、ユーザーはより低い手数料で NFT の取引やゲームを楽しむことが可能になります。

Epics: https://epics.dev